【布教】セントールの悩み、読もう
2015年3月16日 趣味なんだか最近は人外ジャンルの事ばかり話している気がする、SF好きだから嫌いじゃあない、けど飛び抜けて好きって訳でもないんだけどな。
でも今回紹介する「セントールの悩み」は狂おしいほど好き。
なんというか、リバティ・プライムとか好き?
好きなら気に入るよ、多分。
嫌いだったら読まないほうがいいかも。
あと生物学とか社会学とか歴史学とか好きだと特に笑えると思う。
ちなみに私がその辺の本読むときは、この作者お勧めの物を選んでます。
例によって学園舞台の人外物なんだけど、設定がモノマニアめいた作りこみ方で素敵。
具体的には、古代の生物は四本肢と六本肢の二種類いたけれど自然淘汰で四本肢の生物が絶滅するという所から始まり、そこから人類が沢山の種類に別れたという設定。
おそらく系統樹まで作ってある感じ、変態。
それ以外にも、現実とは似ているけど所々違う歴史や宗教、国際情勢まで設定が作ってあったり、とにかく、凄い、変態。
その辺の細かい設定が単行本のカバー外した表紙や遊び紙に乗ってて読んでると関心する。
現実との大きな違いで一番目立つのは、人種差別が強烈だった反動で平等主義が行き過ぎて、秘密警察的な物があったり民主主義を徹底させるためのプロパガンダが激しかったりする所かな。
学校の道徳の時間を制服と軍服背広の偉そうな人が視察に来てたり、モデル雑誌に全ての人種を載せるという行政の指導があったり。
その辺の軽くデストピアみたいな空気あるんだけど、暴走した思想というより必要悪といった位置付けで書かれているので、多少尻の座りが悪い感じはするけど怖さはそんなに無い。
異種結婚で奇形児が産まれても手厚い保護が受けられたりと良い面もあったりするし、基本的に笑えるようには書かれてるしね。
特に、たまに出てくる子供向けの絵本や特撮のプロパガンダが好き、キレが良すぎて大爆苦笑する。
サンプルに文章だけ切り抜いて紹介するよ。
子供向けの絵本だよ!本文そのままだよ!
昔々 ある所に
人口約千人 主要産業は農耕および牧畜という小さな王国がありました
非民主的でしたが平和な国でした
そこに悪い魔法使いが乗り込んできて
姫をさらったり法に背く悪いコトをたくさんやりました
そこで人々は民主的に英雄を選び
悪い魔法使いに立ち向かわせました
元ケーキ屋の人民英雄は
甘い匂いにつられたライオン・ヤギ・フクロウを従え
勇気と知恵と鳴き声で悪い魔法使いを退治しました
そして魔法の眠りに囚われた姫の元にたどりつくと
(キスシーン)
英雄は故郷に帰ると憲法を制定し
元お姫様と獣たちと末永く自由・平等・博愛のもと民主的に暮らしました
おしまい
初見でも民主的な英雄とか色々笑えるけど、よく読むとナチュラルに王家消滅してたりとあちこちで草生える。
あと道徳教育での先生のセリフの「せいぜい髪や肌の色が違う程度の違いしかない四肢人類の間には深刻な争いや差別は発生しないでしょう」ってやつが好き。
一巻が登場人物紹介、二巻が世界観紹介って感じなので、二巻まで読んで気に入ったら読み進めるのがいいと思う。
ちなみに絵本も道徳教育も2巻収録です。
おしまい
でも今回紹介する「セントールの悩み」は狂おしいほど好き。
なんというか、リバティ・プライムとか好き?
好きなら気に入るよ、多分。
嫌いだったら読まないほうがいいかも。
あと生物学とか社会学とか歴史学とか好きだと特に笑えると思う。
ちなみに私がその辺の本読むときは、この作者お勧めの物を選んでます。
例によって学園舞台の人外物なんだけど、設定がモノマニアめいた作りこみ方で素敵。
具体的には、古代の生物は四本肢と六本肢の二種類いたけれど自然淘汰で四本肢の生物が絶滅するという所から始まり、そこから人類が沢山の種類に別れたという設定。
おそらく系統樹まで作ってある感じ、変態。
それ以外にも、現実とは似ているけど所々違う歴史や宗教、国際情勢まで設定が作ってあったり、とにかく、凄い、変態。
その辺の細かい設定が単行本のカバー外した表紙や遊び紙に乗ってて読んでると関心する。
現実との大きな違いで一番目立つのは、人種差別が強烈だった反動で平等主義が行き過ぎて、秘密警察的な物があったり民主主義を徹底させるためのプロパガンダが激しかったりする所かな。
学校の道徳の時間を制服と
その辺の軽くデストピアみたいな空気あるんだけど、暴走した思想というより必要悪といった位置付けで書かれているので、多少尻の座りが悪い感じはするけど怖さはそんなに無い。
異種結婚で奇形児が産まれても手厚い保護が受けられたりと良い面もあったりするし、基本的に笑えるようには書かれてるしね。
特に、たまに出てくる子供向けの絵本や特撮のプロパガンダが好き、キレが良すぎて大爆苦笑する。
サンプルに文章だけ切り抜いて紹介するよ。
子供向けの絵本だよ!本文そのままだよ!
昔々 ある所に
人口約千人 主要産業は農耕および牧畜という小さな王国がありました
非民主的でしたが平和な国でした
そこに悪い魔法使いが乗り込んできて
姫をさらったり法に背く悪いコトをたくさんやりました
そこで人々は民主的に英雄を選び
悪い魔法使いに立ち向かわせました
元ケーキ屋の人民英雄は
甘い匂いにつられたライオン・ヤギ・フクロウを従え
勇気と知恵と鳴き声で悪い魔法使いを退治しました
そして魔法の眠りに囚われた姫の元にたどりつくと
(キスシーン)
英雄は故郷に帰ると憲法を制定し
元お姫様と獣たちと末永く自由・平等・博愛のもと民主的に暮らしました
おしまい
初見でも民主的な英雄とか色々笑えるけど、よく読むとナチュラルに王家消滅してたりとあちこちで草生える。
あと道徳教育での先生のセリフの「せいぜい髪や肌の色が違う程度の違いしかない四肢人類の間には深刻な争いや差別は発生しないでしょう」ってやつが好き。
一巻が登場人物紹介、二巻が世界観紹介って感じなので、二巻まで読んで気に入ったら読み進めるのがいいと思う。
ちなみに絵本も道徳教育も2巻収録です。
おしまい
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