裏表のある指導者の葛藤
両面カードが復活するようですね、このシステムを見るといつも彼を思い出します。
イニストラードの彼、《アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck》


昼の彼は仲間である人間達を強化する能力を持ちます。
彼は優秀な指導者であり、町長の地位にいることから人望もあるのでしょう。

けれど、「彼は自らの本性にあまり長くは抗えない。」

そして町に夜が来ます。

登る満月、消えた指導者。
統率を失う人間、町に集う狼達。

その群れを率いるのが彼の夜の姿、《吠え群れの頭目/Howlpack Alpha》です。
皮肉な事に、狼達を強化する能力は彼の統率力が変わらずにある事を示しています。

やがて夜が明け、彼が人間に戻ります。
正気に戻った彼は見ます、荒らされた町を、統率を失った狼を
そして再び彼に従う人間達を見て何を思うのでしょうか。

人と狼、昼と夜、表裏一体の悲劇性。


狼男はその特性から両面カードの申し子とも言える種族です。
その中でも最も二面性を上手に表現したこの一枚。
粋な演出の多い変身カードの中でも、彼が一番完成度が高いと私は思います。

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